コミュ障でもなんとか留学生活を生きていける

アメリカに来てから3年目。ニューヨークに来てから2週間とすこしが経った。相変わらず外の気温は氷点下だが、体に羽織るものが日に日に少なくなっていくので、きっと体が少しずつ寒さに慣れてきたんだと思う。結構適応力高いのかジブン。

僕の専攻はInformatics。その中でもInformation Technologyという分野なんだけど、日本語で言ってみると情報技術専攻。今回は専攻クラスは2つとっていて、1つは200人を超えるクラスと40人規模のクラス。どちらもペア・グループのディスカッションや宿題がある。

もともとかなりの人見知りの僕にとって、「お友達と考えてみてねー」みたいな謎のカリキュラムはしんどいもの以外の何物でない。ましてや英語だぞ、英語、第二言語だぞバカヤロウ。コミュニケーション始めるための壁が高すぎる。まぁ、そんなこというなら、なぜ海外で勉強しようと思った?みないになってしまうのだけども。

そんな話はさておいて、ちょっとびっくりすることがあった。

200人のクラスでのできごと。留学生もたくさんいるけど、アジア人はみんな同じ国のグループになって話している。でも、そのクラスには日本人はいないし、いても話しかけることがないので必然的に一人で授業を受けていた。

今期2回目となるレクチャーだった前回で、教授がグループでIoTについて話し合うという課題を授業中に投げた。200人がそれぞれ話し合うんだから、もう教室はガヤガヤザワザワ。そんな中、周りを見渡すと、あんがい一人で黙々とネットサーフィンしている人もたくさんいた。てか周りに多かった。

やったぜ。これで自分も一人で過ごしてても大丈夫だ!とか考えていたらレクチャー再開した。

そして、昨日のレクチャー。今回も同じようなことになるんだろうなって思ってた。いつも通り適当に席に座って、Macを開いてOneNoteを立ち上げていると授業が始まる。すると遅れて、隣に人が座ってきた。どうやら彼もお一人様らしい。仲間じゃん?と思いながら話しかけることもなくレクチャーを聴いていた。

そして、きましたペアワーク。ザワザワガヤガヤ。そんなとき僕はそう思っていた。「あかん。このままコミュ障を理由にしてたら、らちあかねぇ。」でも、いままで何度と勇気を出して話してみたけど、結局話しもあんまり盛り上がらないし、そもそも興味ない分野の授業なんか、空気になってしまうのがオチだった。それでも、ちょっとだけ勇気をだして隣を見てみた。

ビクッ

驚いた。となりのやつもこっちを見て話したそうにしているジャナイカ…。ってことで会話スタート。内容はPrintingの現状と未来について。印刷という分野が現状どうで、これからどうなるかというテーマ。

でるわでるわ、相手の口からこれがこうだ、あれがこうだ、それがそうでこれがこうだ。ふむふむふむ、あれ?なんかネイティブが喋ってること全部わかる。あっれれー

「What do you think?」と振られたので、意味が通じなくても良い、つまらなくても良い。そう思いながら、自分の意見を言ってみる。すると、でるわでるわ、お前そんなに話せるの?ってぐらい出てくる。日常会話とかのレベルじゃなくて、ある程度仲良くなった友達と熱心に話すぐらい、初対面の人と喋れた。

一人で感動していると、教授の話が再開し、授業に戻った。5分があっという間だった。

彼とは授業後も話して、お互いクラスに友達がいないから、これから一緒に受けようという話になった。なにより、彼からそう言ってもらえるのが嬉しかった。

なんで、あんなに話せたんだろう。帰りながらそう考えた。もちろん、いままでなんども緊張しながらグループワークしたり、ディスカッションしたりしたことはある。でも、そのたびに何か劣等感や、寂しさ、儚さを感じていたのだけども、今回は違った。

たぶん、これは興味分野の一致のおかげなのだと思う。彼は分野は違えど同じ専攻で、サイバーセキュリティーに興味がある。パソコンを使うレベルもある程度同じだろうし、知識の集まり方もかぶる範囲が多い。

2年目が始まった2016年の秋。WritingやReadingばかりだったので、もっと喋ることに力を入れよう。と決意した。2017年の秋は、住み心地よし。しかし日本人の知り合いが多い。このままじゃダメだ。と決意して飛行機で5時間の正反対の州へ行くことを決意した。そして2018年の冬、今。すごく小さくて、まわりと比べたら遅すぎるけど、一歩踏み出せた気がする。

コミュ障でも留学生活なんとかなる。べつにみんなと話ができなくても良い。まずは自分と同じ分野の人と話すことで、次に進めるんじゃないか。そう思った。

 

 

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